直木賞歴代受賞者

1904年(明治37年)1月1日 ～ 1967年(昭和42年)10月16日

享年63歳。

東京都出身。

明治大学商学部卒業。

柔道五段。

父は、講道館四天王のひとり、柔道家の富田常次郎。

1942年（昭和17年）、「姿三四郎」で注目を集め流行作家となった。

1949年（昭和24年）、「面」、「刺青」などで第21回直木賞を受賞。

大衆小説の大家として知られ、長者番付（作家部門）では常連として名を連ねる程の人気を誇った。

NHK連続ドラマ「武蔵坊弁慶」の原作など、数多くの作品が映画化、ドラマ化された。

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1910年(明治43年)11月5日 ～ 1983年(昭和58年)4月26日

享年72歳。

朝鮮釜山に生まれる。

本名は山田 克朗。

早稲田大学商学部卒業。

1937年（昭和12年）、「オール讀物」に、処女作「燈台視察船」を発表。

以降、海洋もの作家として注目を集めた。

1950年（昭和25年）、「海の廃園」で第22回直木賞を受賞。

また、石ノ森章太郎の漫画「快傑ハリマオ」の原作者（原作名：魔の城）としても知られる。

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1901年(明治34年)7月13日 ～ 1989年(平成元年)7月25日

享年88歳。

高知県高知市出身。

本名は池本 イト。

九州高等女学院卒業。

1933年（昭和8年）、処女作の小説「海門橋」が「婦人公論」の懸賞に当選。

1950年（昭和25年）、「執行猶予」で第23回直木賞を受賞。

連載の小説「美智子さま」（雑誌「平凡」）に対し、1963年、宮内庁は「興味本位で、世間に誤った印象を与え、好ましくない」として連載中止を申し入れた。

平凡出版はこの要望を受け入れて連載を中止した。

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1903年(明治36年)11月6日～1984年(昭和59年)7月30日

享年80歳。

現：東京大学卒業。

天台宗僧侶で作家の 今東光の弟。

フランス文学を専攻し、1933年（昭和8年）、明治大学教授に就任。

1949年（昭和24年）、「山中放浪」を発表。

1950年（昭和25年）、「天皇の帽子」で第23回直木賞を受賞。

「三木清における人間の研究」など辛口の人物論で知られた。

1968年（昭和43年）、文化庁初代長官に就任。

1978年（昭和53年）、文化功労者の選定を受けた。

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1912年(明治45年)2月3日 ～ 1976年(昭和51年)1月2日

享年63歳。

参照 ： 檀 一雄 さん死去
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現：山梨県都留市下谷に生まれる。

現：東京大学卒業。

戦後、妻の死を描いた「リツ子・その愛」、「リツ子・その死」が好評を博し注目を集めた。

1951年（昭和26年）、「長恨歌」、「真説石川五右衛門」で第24回直木賞を受賞。

また、20年以上にわたり、書き継がれた遺作「火宅の人」は、没後、読売文学賞、日本文学大賞を受けた。

1986年（昭和61年）、同作は深作欣二監督作品として映画化された。

エッセイストの檀太郎は長男。

女優の檀ふみは長女。

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1912年(明治45年)4月19日 ～ 1985年(昭和60年)9月12日

享年73歳。

参照 ： 源氏 鶏太 さん死去
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富山県富山市出身。

本名は田中 富雄。

現：富山県立富山商業高等学校卒業。

1930年（昭和5年）、大阪の住友合資会社（後に住友本社に改組）に入社。

勤めの傍ら、様々な雑誌の懸賞小説に応募。

1951年（昭和26年）、「英語屋さん」などで第25回直木賞を受賞。

サラリーマン小説の第一人者と呼ばれた。

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1917年(大正6年)3月26日 ～ 1978年(昭和53年)6月30日

享年61歳。

参照 ： 柴田 錬三郎 さん死去
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現：岡山県備前市に生まれる。

本名は斎藤 錬三郎。

慶應義塾大学文学部支那文学科卒業。

予科在学中の1938年（昭和13年）、処女作「十円紙幣」を三田文學に発表。

1940年、結婚を機に斎藤家の婿養子となる。

1952年（昭和26年）、「イエスの裔」で第26回直木賞を受賞。

戦国、幕末を扱った多くの作品は剣客ブームを巻き起こした。

代表作に「眠狂四郎」や、「御家人斬九郎」、「水滸伝」などがある。

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1902年(明治35年)4月6日 ～ 1957年(昭和32年)10月6日

享年55歳。

北海道函館市に生まれる。

本名は阿部 正雄。

聖学院中学（東京都北区）中退。

1920年に帰郷して函館新聞社に入社。

文芸欄の編集や記事執筆の傍ら、1926年に処女小説「蠶」、処女戯曲「九郎兵衛の最後」を発表。

1952年（昭和26年）、「鈴木主水」で第26回直木賞を受賞。

多彩な分野で作品を手掛け、多面体作家や小説の魔術師などと呼ばれた。

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1921年(大正10年)3月7日 ～ 1984年(昭和59年)12月20日

享年63歳。

現：東京都文京区に生まれる。

肺結核を患い、青山学院高等商業部中退。

療養生活を続けながら雑誌社で編集に携わる。

一方、作家の外村繁に師事。

1952年（昭和27年）、「罪な女」などで第27回直木賞を受賞。

純文学からエンターテイメントまで、幅広い作品で活躍し、「小説の名人」の異名を取った。

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1903年(明治36年)10月17日 ～ 1971年(昭和46年)10月25日

享年68歳。

千葉県に生まれる。

旧制関東中学校中退。

軍隊経験を元に書いた「標的になった彼奴（あいつ）」や「軍隊病」など、反戦的な作品を発表。

1930年（昭和5年）、治安維持法違反で検挙された。

1952年（昭和27年）、二・二六事件を題材にした「叛乱（はんらん）」を発表。

翌年、同作で第28回直木賞を受賞。

また、日本ペンクラブの運営に深く関わり、幹事長、副会長などを歴任した。

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1918年(大正7年)2月14日 ～ 1980年(昭和55年)4月15日

享年62歳。

現：東京都港区に生まれる。

旧筑後国久留米藩主有馬家の第16代当主。

父は、伯爵 有馬頼寧。 母 貞子は、北白川宮能久親王の第二女王。

早稲田第一高等学院中退。

1937年（昭和12年）、在学中に短篇集「崩壊」を上梓。

その後、旧満洲での3年間の軍隊生活を経て帰国。

1954年（昭和29年）、「終身未決囚」で第31回直木賞を受賞。

1964年（昭和39年）の「貴三郎一代」は、大映で「兵隊やくざ」と題して映画化され、ヒットシリーズになった。

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1915年(大正4年)2月15日 ～ 1965年(昭和40年)7月19日

享年50歳。

現：福岡市中央区大手門に生まれる。

現：東京大学文学部国文科卒業。

在学中、「早稲田文学」に「風宴」を発表。

徴兵を受け 鹿児島県で敗戦を迎えた。

戦後、軍隊生活の取材を元に「桜島」を発表。

その後、「日の果て」など戦争を描いた作品などで戦後派作家の一人として注目を集めた。

1954年（昭和29年）、「ボロ家の春秋」で第32回直木賞を受賞。

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1912年(明治45年)4月15日 ～ 2004年(平成16年)5月1日

享年92歳。

佐賀県佐賀市に生まれる。

旧制山形高等学校中退。

東京日日新聞（現：毎日新聞）に入社し、社会部長などをつとめた。

1954年（昭和29年）、文学学校新鷹会（しんようかい）に参加。

1955年（昭和30年）、「高安犬物語」で第32回直木賞を受賞した。

動物を主人公とした動物文学という新ジャンルを開拓。

動物小説「咬ませ犬」や「牙王物語」などの作品がある。

また、イリオモテヤマネコの新種発見に大きく貢献したことでも知られた。

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1924年(大正13年)3月28日 ～ 2012年(平成24年)5月16日

享年88歳。

台湾台南市に生まれる。

帰化後の本名は丘 永漢。

父は台湾人実業家、母は久留米生まれの日本人。

現：東京大学経済学部卒業。

卒業後、台湾独立運動にかかわり香港に亡命。

1954年（昭和29年）再来日。

1956年（昭和31年）、「香港」で第34回直木賞を受賞。

外国人として最初の直木賞受賞者となった。

1980年（昭和55年）に日本に帰化。

株式投資や経営コンサルタントなど、実業家としても知られた。

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1912年(明治45年)6月6日 ～ 1980年(昭和55年)2月15日

享年67歳。

参照 ： 新田 次郎 さん死去
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現：長野県諏訪市に生まれる。

本名は藤原 寛人（ふじわら ひろと）。

無線電信講習所本科（現：東京電機大学の母体）卒業。

現：気象庁に入庁し、富士山観測所などに配属された。

戦後、妻で作家の藤原ていの「流れる星は生きている」がベストセラーとなり、刺激を受ける。

1956年（昭和31年）、「強力（ごうりき）伝」で第34回直木賞を受賞。

以降、山岳、歴史小説を次々と発表した。

1966年、気象庁観測部測器課長を最後に依願退職。

1979年（昭和54年）、紫綬褒章受章。

登山好きの皇太子徳仁親王が愛読する作家としても知られる。

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1909年(明治42年)12月8日 ～ 1983年(昭和58年)3月1日

享年73歳。

早稲田大学露文科中退。

1934年、太宰治や檀一雄らとともに同人誌「青い花」を発刊。

「海鴎の章」や「竜の章」、「幻花行」などで注目を集めた。

1956年（昭和31年）、「壁の花」で第35回直木賞を受賞。

また、太宰治を偲ぶ日「桜桃忌」の名付け親として知られる。

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1908年(明治41年)11月14日 ～ 2004年(平成16年)10月30日

享年95歳。

現：東京都中央区に生まれる。

本名は古賀 英正。

現：東京大学法学部卒業。

1933年（昭和8年）、同経済学部を卒業し助手となる。

戦後、日本経済再建委員会常務理事や、國學院大學教授などを歴任。

1952年（昭和27年）、「子守の殿」で第1回オール讀物新人杯を受賞。

1956年（昭和31年）、「灯台鬼」で第35回直木賞を受賞。

一躍人気作家となり注目を集めた。

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1898年(明治31年)3月26日 ～ 1977年(昭和52年)9月19日

享年79歳。

参照 ： 今 東光 さん死去
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神奈川県横浜市伊勢町に生まれる。

天台宗僧侶（法名 ：今 春聽）

豪快な人柄と、歯に衣（きぬ）着せぬ物言いから毒舌和尚と呼ばれ親しまれた。

1956年（昭和31年）、「お吟さま」で第36回直木賞を受賞。

作品には舞台化、映画化された作品も多い。

1968年（昭和43年）には参議院議員選挙に立候補、当選し1期を務めた。

晩年には、Ｓ字結腸がんを患うも「ボクは生涯現役だよ」と発言し、執筆、テレビ出演、講演、口述を続けていた。

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1912年(大正元年)10月13日 ～ 1980年(昭和55年)1月19日

享年67歳。

長崎県出身。

本名は森 健二（もり けんじ）。

現：県立佐世保商業高等学校卒業。

1932年（昭和7年）に大衆劇団「梅沢昇一座」に入座し役者となる。

作家の長谷川伸に師事し、1936年に「下駄っ八仁義」でデビュー。

南京で終戦迎え、文筆に専念。

1957年（昭和32年）、「勝鳥」で第36回直木賞を受賞。

同作は、第5回新鷹会賞も受賞。

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1922年(大正11年)1月21日 ～ 2001年(平成13年)5月24日

享年79歳。

福岡県久留米市に生まれ。

明善中学校中退。

上京し、図書館講習所を経て、小山書店に入社。

フィリピンに出征し、1946年に復員。

1957年（昭和32年）、「ルソンの谷間」で第37回直木賞を受賞。

囲碁愛好家としても知られ、呉清源などの棋士の評伝やモデル小説などがある。

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1924年（大正13年）11月3日 ～ 2013年（平成25年）年9月29日

享年88歳。

現：大阪市中央区船場出身。

現：京都女子大学国文学科卒業。

本名は杉本 豊子。

実家は老舗昆布屋の小倉屋山本。

卒業後、毎日新聞社に入社。

1957年（昭和32年）に「暖簾」を刊行して作家デビュー。

同作は映画・ドラマ化され、人気を博した。

1958年（昭和33年）、「花のれん」で第39回直木賞を受賞。

代表作に「花のれん」「白い巨塔」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」などがある。

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1912年(大正元)年10月21日 ～ 1999年(平成11年)2月20日

享年86歳。

静岡県掛川市に生まれる。

早稲田大学英文科卒業。

旧満州国外交部に赴任、戦後に引き揚げ、仙台市の東北連絡調整事務局に勤務。

1948年（昭和23年）、辞職後に上京して創作活動に専念。

1958年（昭和33年）、「赤い雪」で第39回直木賞を受賞。

他の作品に自伝「八十年 現身の記」などがある。

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1927年(昭和2年)8月18日 ～ 2007年(平成19年)3月22日

享年79歳。

参照 ： 城山 三郎 さん死去
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愛知県名古屋市中区に生まれる。

本名は杉浦 英一（すぎうら えいいち）。

一橋大学卒業。

愛知学芸大で経済学の講師をつとめながら小説を発表。

1959年（昭和34年）、「総会屋錦城」で第40回直木賞を受賞。

企業の内幕と人間模様を描き、経済小説の開拓者として経済小説ブームを担った。

1975年（昭和50年）、「落日燃ゆ」で吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞。

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1920年(大正9年)1月7日 ～ 1994年(平成6年)12月31日

享年74歳。

北九州市に生れる。

本名は松尾 舜吉。

現：東京大学経済学部卒業。

毎日新聞社に勤務する傍ら、執筆を続けた。

1958年（昭和33年）、「濡れた心」で江戸川乱歩賞を受賞。

1959年（昭和34年）、「落ちる」で第40回直木賞を受賞。

本格推理小説からSF、時代ミステリーまで多数の作品を手掛けた。

また、「ゆっくり雨太郎捕物控」などの時代小説もある。

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