横溝 正史
（よこみぞ せいし）
人物 / 略歴
横溝 正史（よこみぞ せいし）
本名：同字（よこみぞ まさし）
現：兵庫県神戸市中央区に生まれる。
1902年（明治35年）5月24日 ～ 1981年（昭和56年）12月28日
◆ 享年79歳。
参 照： 横溝 正史さん死去
（LINK先：姉妹サイト）追悼の森
◆ 略 歴
神戸二中（現：兵庫県立兵庫高等学校）卒業。
大阪薬学専門学校（大阪大学薬学部の前身校）卒業。
実家の生薬屋「春秋堂」で薬剤師として従事。
1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館に入社。
その後、編集長を務めながら創作を継続したが、1932年に退社し、専業作家となる。
しかし、肺結核の悪化により、療養生活を余儀なくされ、執筆もままならない状態が続く。
また、戦時中は探偵小説の発表自体が制限された。
終戦後、治療薬ストレプトマイシンの急激な値崩れにより快方に向かう。
1948年（昭和23年）、「本陣殺人事件」で第1回探偵作家クラブ賞（長編賞）を受賞。
やや地味なベテラン作家から、一挙に乱歩に替わる日本探偵小説界のエース的存在となった。
1968年、講談社の「週刊少年マガジン」誌上で「八つ墓村」が漫画化されたことを契機に注目が集まる。
「八つ墓村」をはじめととした作品が、角川文庫から刊行され、圧倒的な売れ行きを示した。
1979年には、角川文庫横溝作品は4,000万部を突破した。
以降、映像化された「本陣殺人事件」、「犬神家の一族」などにより、推理小説ファン以外にも広く知られるようになった。
代表作の「金田一耕助」シリーズだけでも77作品。
自身の名を冠した「横溝正史ミステリ大賞」は本格ミステリー作家の登竜門となっている。
1976年（昭和51年）、勲三等瑞宝章受章。
1981年（昭和56年）12月28日、結腸ガンのため国立病院医療センターで死去。享年79歳。
特記事項
横溝は閉所恐怖症で、大の電車嫌いであった。
東京都世田谷区成城にあった書斎は、山梨県山梨市に移築され「横溝正史館」として公開されている。
1980年（昭和55年）から横溝正史ミステリ大賞（角川書店主催）が開始された。
◆ 主要作品（抜粋）
◆ 金田一耕助 シリーズ
★ 長 編
◇ 本陣殺人事件
◇ 獄門島
◇ 夜歩く
◇ 八つ墓村
◇ 死仮面
◇ 犬神家の一族
◇ 女王蜂
◇ 悪魔が来りて笛を吹く
◇ 不死蝶
◇ 幽霊男
◇ 三つ首塔
◇ 吸血蛾
◇ 毒の矢
◇ 死神の矢
◇ 魔女の暦
◇ 迷路荘の惨劇
◇ 悪魔の手毬唄
◇ 壺中美人
◇ 支那扇の女
◇ 扉の影の女
◇ 悪魔の降誕祭
◇ スペードの女王
◇ 悪魔の寵児
◇ 白と黒
◇ 悪魔の百唇譜
◇ 夜の黒豹
◇ 仮面舞踏会
◇ 病院坂の首縊りの家
◇ 悪霊島
★ 中短編
◇ 殺人鬼
◇ 黒猫亭事件
◇ 黒蘭姫
◇ 車井戸はなぜ軋る
◇ 女怪
◇ 百日紅の下にて
◇ 幽霊座
◇ 花園の悪魔
◇ 蜃気楼島の情熱
◇ 首
◇ 廃園の鬼
◇ 七つの仮面
◇ 華やかな野獣
◇ トランプ台上の首
◇ 泥の中の女
◇ 傘の中の女
◇ 貸しボート十三号
◇ 赤の中の女
◆ 由利麟太郎＆三津木俊助 シリーズ
★ 長 編
◇ 真珠郎
◇ 夜光虫
◇ 白蝋変化
◇ 幻の女
◇ 双仮面
◇ 仮面劇場
◇ 蝶々殺人事件
★ 中短編
◇ 憑かれた女
◇ 獣人
◇ 石膏美人
◇ 蜘蛛と百合
◇ 猫と蝋人形
◇ 首吊船
◇ 薔薇と鬱金香
◇ 焙烙の刑
◇ 鸚鵡を飼う女
◇ 花髑髏
◇ 迷路の三人
◇ 猿と死美人
◇ 木乃伊の花嫁
◇ 白蝋少年
◇ 悪魔の家
◇ 悪魔の設計図
◇ 銀色の舞踏靴
◇ 黒衣の人
◇ 盲目の犬
◇ 血蝙蝠
◇ 嵐の道化師
◇ 神の矢
◇ カルメンの死
◇ 模造殺人事件
◆ ヤングアダルト作品
◇ 幽霊鉄仮面
◇ 真珠塔
◇ 怪獣男爵
◇ 夜光怪人
◇ 大迷宮
◇ 黄金の指紋
◇ 金色の魔術師
◇ 仮面城
◇ 青髪鬼
◇ 白蝋仮面
◇ 獣人魔島
◇ 蝋面博士
◇ 風船魔人
◇ 黄金魔人
◇ まぼろしの怪人
◇ 迷宮の扉
◇ 姿なき怪人
◇ 怪盗X・Y・Z
◆ 捕物帳シリーズ
◇ 不知火捕物双紙
◇ 人形佐七捕物帳
◇ 左一平捕物帳
◇ 左近捕物帳
◇ 左門捕物帳
◇ お役者文七捕物暦
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