夏樹 静子

人物 / 略歴

夏樹 静子（なつき しずこ）

本名：出光 静子（いでみつ しずこ）

東京都に生まれる

1938年（昭和13年）12月21日 ～ 2016年（平成28年）3月19日

◆ 享年 77歳

参 照： 夏樹 静子さん死去
（LINK先：姉妹サイト）追悼の森

◆ 略 歴

慶應義塾大学英文学科卒業。

1960年、大学在学中に執筆した「すれ違った死」（名義：五十嵐静子）が江戸川乱歩賞候補となる。

これを機に、ＮＨＫの推理クイズ番組「私だけが知っている」のライターに抜擢され、多数の脚本を手掛けた。

1963年（昭和38年）、結婚を機に福岡市に移り住み、主婦業に専念。

夫は後に新出光社長、会長を務めた出光芳秀。

その後、長女を出産した感動を形にしようと、創作を再開。

1969年（昭和44年）、「天使が消えていく」が江戸川乱歩賞候補作となり、本格的な執筆活動を始めた。

1973年（1973年）、「蒸発」で第26回日本推理作家協会賞を受賞。

その後、映画やテレビドラマになった「Ｗの悲劇」など、ミステリー小説を次々と発表。

司法制度への造詣も深く「量刑」や、裁判員裁判を題材にした「てのひらのメモ」など多くの作品を発表。

福岡地方裁判所委員会などの委員もつとめ、作家活動の傍ら裁判関係の仕事も多数歴任。

2007年（平成19年）、ミステリー文学の発展に貢献したとして、日本ミステリー文学大賞を受賞。

2008年10月、日本司法支援センターの顧問に就任。

2016年（平成28年）3月19日午前3時10分、急性心不全のため福岡市内の病院で死去。77歳没。

特記事項

長男は俳優の出光秀一郎。

兄は小説家の五十嵐均。

趣味は囲碁（グリーン碁石の開発者として知られる）。

◆ 主な受賞歴

◆ 主な作品

◆ シリーズ作品

◇ 弁護士 朝吹里矢子シリーズ
◇ 検事 霞夕子シリーズ

◆ 長編作品（2000年以降）

◇ 「蒸発 - ある愛の終わり」 - 2007年、光文社文庫
◇ 「黒白の旅路」 - 2005年、徳間文庫
◇ 「目撃―ある愛のはじまり」 - 2007、光文社文庫
◇ 「霧氷」 - 2007年、光文社文庫
◇ 「光る崖」 - 2007年、光文社文庫
◇ 「第三の女」 - 2007年、光文社文庫
◇ 「風の扉」 - 2011年、文春文庫
◇ 「家路の果て」 - 2000年、徳間文庫
◇ 「Wの悲劇」 - 2012年、角川文庫
◇ 「国境の女」 - 2001年、徳間文庫
◇ 「訃報は午後二時に届く」 - 2004年、徳間文庫
◇ 「最後に愛を見たのは」 - 2006年、徳間文庫
◇ 「死の谷から来た女」 - 2008年、徳間文庫
◇ 「そして誰かいなくなった」 - 2009年、徳間文庫
◇ 「霧の向こう側」 - 2005年、新潮文庫
◇ 「茉莉子」 - 2001年、中公文庫
◇ 「量刑」 - 2004年、光文社
◇ 「見えない貌」 - 2009年、光文社
◇ 「てのひらのメモ」 - 2012年、文春文庫

◆ 中・短編集（2000年以降）

◇ 「死刑台のロープウェイ」 - 2001年、徳間文庫
◇ 「アリバイの彼方に」 - 2003年、徳間文庫
◇ 「二人の夫をもつ女」 - 2014年、講談社文庫
◇ 「ベッドの中の他人」 - 2002年、徳間文庫
◇ 「重婚」 - 1978年、徳間文庫
◇ 「あしたの貌」 - 2002年、徳間文庫
◇ 「ビッグアップルは眠らない」 - 2003年、徳間文庫
◇ 「死なれては困る」 - 2006年、徳間文庫
◇ 「乗り遅れた女」 - 2003年、新潮文庫
◇ 「花を捨てる女」 - 2003年、文春文庫
◇ 「最後の藁」 - 2001年、文春文庫
◇ 「幻の男」 - 2002年、文春文庫
◇ 「モラルの罠」 - 2006年、文春文庫
◇ 「四文字の殺意」 - 2009年、文春文庫
◇ 「孤独な放火魔」 - 2013年、文藝春秋

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